2014年11月15日土曜日

#DTM作曲をなめるな 一連の流れについて③ 〜低きへの流れは止まらない(前編)〜

前回は、通常の音楽制作常識をはるかに逸脱した信じられない低レベルの作家が急増しているという話をしました。
「急増」した原因は一つではなく様々な要因と環境・業界構造の変化があげられると思います。
これらの要因と構造が変わらない限り「人に迷惑をかける低レベルの作家」は無くならないと思われます。

直接的な原因は大きく2つあります。

①作家事務所が所属(コンペ情報を流すかどうかの審査基準)のハードルをおもいっきり下げた
②同人音楽・特にボーカロイド曲の作曲者がメジャー系レーベルからリリースする道筋がある程度スタンダード化した。

これらにもまだまだ要因はありますがまずはこの2つに絞って背景から掘り下げます。

これは明確な理由があります。
・国民的大人数アイドルユニットが音楽チャートを席巻しはじめた。
通常のコンペなり、依頼案件ならば当然、デモ楽曲が十分なレベルに達していなければコンペ審査対象にならないのですが、この国民ユニット案件シリーズは全くを持ってレベルに関係なく採用されることが多々あります。正直びっくりなレベルで受かることがあります。
この、「低レベルでも採用される可能性がある」ということ自体は問題ではありません。

このユニットの発足当時は修行中のまだ未熟な作家の練習台として楽曲やアレンジを拾ってくれてある意味においてすごく助かったりした方も多かったんです。昔はそういう「はけ口の受け皿」的な立ち位置だったのが、そのままブレークに至って今では一番のドル箱案件になってしまった。
コンペを取り扱う事務所的には一番狙っていきたい場所になった、しかも低レベルでも受かる可能性がある。そこで

「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」

戦法に転換していったのだろうと思われます。

特に、大所帯の事務所、さらに立ち位置的に「実質的に2軍」の事務所の所属作家はまず「国民ユニット対策乱発要員」であるのは確実です。そして、そうでない作家事務所でもHPに所属名が乗せてもらえない作家はその立ち位置である可能性が高いです。

にもかかわらず、(そういう要員であることは基本聞かされないので)自分が「作家事務所に所属してコンペ情報をもらっているんだから一人前の作曲家としてお墨付きをもらっている」
と勘違いをしてしまっている人が大変増えているのだということなんです。

この「国民ユニット案件」そのものは全く問題ないんです。
むしろ、こういう拾い方をしてくれる案件があることは楽曲と作家の多様性、作家の成長へのいい材料としてとても有意義なんです。たとえば、このブレーク前ではハ◯プ◯関係のTVスポットアレンジやイベント案件などがその立ち位置でした。
ようはその案件が小さい仕事だったのが、一番のメジャー案件にのし上がってしまったので、そこ対しての各事務所の捉え方、戦法の変化がそういう人を生み出してしまっている原因になっているということです。

②については次回です。